この週末に久しぶりに読み返した。
この短編集の中にある「ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界」は、最も好きな短編の一つだ。
この短編の主人公には、昔から心惹かれるものがあった。これが書かれた80年代の私と、別に似ているわけではないのだが。
この主人公は日記を書くにあたって、題名にある歴史的出来事をメモにまとめておく。それぞれの歴史的出来事は、無風の日に突然強風が吹き始めたこと、その音で恋人の電話の声がかき消されたこと、映画の記憶で日記を書き間違えたという個人的な出来事の記号となるのだが、こういう記号性に惹かれるのかもしれない。
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