2010年8月7日土曜日

夏の読書

 最近読んだ本だ。

1.『対馬はなぜ円く描かれたのか』(黒田智 朝日新聞出版)

 かなり前だが井上章一の書評(日経新聞)に取り上げられていて、日経朝刊に連載中の小説にも対馬藩が登場しており読んでみたのだ。
 これまで対馬については殆ど知識がなかったこともあり、興味深く読めた。対馬が一種のアジール-罪人が逃げ込めば罪が許される聖域-であったというところは、特に面白かった。

2.『日本の教育格差』(橘木俊詔 岩波新書)

 この著者の本はつい買ってしまう。今回も様々なデータにより分析していて、経済学の観点から教育を論じる第一人者だと思った。まあ書いてあることの多くは、知っているあるいは聞いたことがあるものだったが。ただ、ロールズ、ローマーの思想についてはよく知らなかったので、ここは参考になった。
 

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