これも最近読んだ本だ。
近頃、植物に興味が湧いてきたのだ。休日妻と等々力紀ノ国屋に行くと、買い物を待っている間、花屋をのぞいたりしているのだが、知っている花を見ると欲しくなってくる。
この本を読んで、ソメイヨシノは何故いっせいに咲くのか等、恥ずかしながら知らないことがよく分かった。
特に、ヤマブキと太田道灌の逸話は初めて知ったが、これだけでもこの本を買った価値があるような気がしたのだ。
2009年2月28日土曜日
2009年2月22日日曜日
竹内洋 『丸山眞男の時代』 中公新書
これも先週読んだ本だ。
同じ作者の『教養主義の没落』と同じ中公新書だ。中公新書は、昨今の新書ブームでレベルが落ちる出版物も多い中で、高いレベルを保っている。それにしても、口述筆記の省エネ本を、新書で出すのは止めてほしいものだ。
竹内氏の著作は、前から愛読している。同じ丸山眞男についての『丸山眞男』(苅部直 岩波新書)も感心した記憶があるのだが、個人的にはそれ以上に秀逸な出来栄えだと思う。
同じ作者の『教養主義の没落』と同じ中公新書だ。中公新書は、昨今の新書ブームでレベルが落ちる出版物も多い中で、高いレベルを保っている。それにしても、口述筆記の省エネ本を、新書で出すのは止めてほしいものだ。
竹内氏の著作は、前から愛読している。同じ丸山眞男についての『丸山眞男』(苅部直 岩波新書)も感心した記憶があるのだが、個人的にはそれ以上に秀逸な出来栄えだと思う。
井上章一『日本に古代はあったのか』
これは先週、読んだ本だ。
日本に古代はなく、有史は中世史として始める。飛鳥時代も奈良時代も中性だ、という井上章一の主張は非常にユニークだが、説得力がありとても面白かった。まあ学界で受け入れられることはないだろうが…。
中世を鎌倉時代から始め、近世を事実上江戸時代と同義とする、作者のいう関東史観に対する対抗意識は相当のものだ。
第14章の「司馬遼太郎よ、お前もか」での作者の嘆きには同意できた。井上氏には、これからも頑張ってほしい、そうエールを送りたくなる名著だと思う。
日本に古代はなく、有史は中世史として始める。飛鳥時代も奈良時代も中性だ、という井上章一の主張は非常にユニークだが、説得力がありとても面白かった。まあ学界で受け入れられることはないだろうが…。
中世を鎌倉時代から始め、近世を事実上江戸時代と同義とする、作者のいう関東史観に対する対抗意識は相当のものだ。
第14章の「司馬遼太郎よ、お前もか」での作者の嘆きには同意できた。井上氏には、これからも頑張ってほしい、そうエールを送りたくなる名著だと思う。
2009年2月14日土曜日
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