2008年7月27日日曜日

高校野球のことなど

 今日で、夏の甲子園の出場校が決定した。今年は記念大会で55校が出場するそうだ。

 関東では、慶応が出場したり、早実や立教新座が決勝まで行くなど面白かったのだが、たかが予選の試合をNHKで中継する必要があるのだろうか。
 ローカル局ならまだ分かるのだが、NHKはいかがなものかと思う。

 まあTVはあまり観ないので、どうでもよいといえばそれまでだが、今年の夏は北京オリンピックもあるし、何かと騒がしくなりそうだ。

 ところで、この週末久しぶりに『羊をめぐる冒険』(村上春樹)を読んだ。『不可能性の時代』(大澤真幸)の中で、この本と『夏子の冒険』(三島由紀夫)との関連について言及していたので、読み直したのだ。

 久しぶりだったので、色々忘れていたことがあった。「限定された人生には、限定された祝福が与えられる。」という言葉はこの本の中かと思っていたのだが、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』だったなど。
 それはともかく、村上春樹はやはり面白い。別の作品もこの夏、読み返してみようか。

2008年7月21日月曜日

ゴディバのチョコレートドリンク

 今日は、妻と等々力紀ノ国屋に行った帰りに、自由ヶ丘のGODIVAに寄った。

 ここでチョコレートドリンクを飲んだのだが(もちろんアイス)、とても美味しかった。
 ゴディバでドリンクを飲める店はそう多くはないとのことで、人気があるのだそうだ。

 ドリンクの写真など貼ろう。今日は3連休の最終日で結構暑かった。今年が去年のような猛暑でないことを期待しているのだが、どうだろうか。



 

 

2008年7月20日日曜日

錦織圭のことなど

 今日、NHKの「スポーツ大陸」で、テニスの錦織圭のことを放映していた。(再放送)

 ウィンブルドンを棄権したのは知っていたが、なかなか才能がありそうで、まだ18歳だし将来が楽しみだ。
 ウィンブルドンの前哨戦のステラ・アルトワ選手権ではナダルにフルセットと善戦している。ナダルが記者会見で錦織について「センスがありいずれトップ10に入る」と言っているのが印象に残った。

 そういえば、昔イギリスに留学していた時、ステラ・アルトワ選手権とウィンブルドンを観戦したのだ。1989年だ。ウィンブルドンは3回行った。初日のセンターコートに入るのに、ダフ屋からチケットを買ったのを思い出す。正規料金は£14だが倍以上払ったと思う。また、ステラ・アルトワ選手権は決勝を観たのだが、£22で結構高かった。I・レンドル(懐かしいなあ)が優勝した。

 ウィンブルドンのセンターコートでは、J・コナーズやB・スカンロンの試合を観た。スカンロンは中学・高校でテニスをやっていた時、雑誌に時々出ていたアメリカの選手で、ファンだったのだ。もうベテランで、M・チャンに負けたが間近でみて感動した。

 また、伊達が予選を勝ち上がって出ていたが1回戦で負けていた。端のコートで観客がまばらだった…。
 男子はB・ベッカーがS・エドバーグに勝って優勝した。J・マッケンローはベスト4だったな。
 
 こうして書いていると、とても懐かしい。京都は、中学で硬式テニスをやっている学校が当時は洛星と同志社ぐらいで、幸運にも中3の時全国大会に出場できた。もうかれこれ10年以上テニスはしていないが、機会があったらやりたいものだ……

 折角なので、ステラ・アルトワ選手権とウィンブルドンのプログラムの写真を貼ろう。


  
 


 

2008年7月13日日曜日

ポアンカレ予想のこと

 大分前に、NHKスペシャルでのポアンカレ予想のことを書いたが、今日はその取材の単行本『100年の難問はなぜ解けたのか』(NHK出版)を読んだ。

 テレビでは放映されていない取材箇所がいくつもあり、非常に面白かった。
 
 ポアンカレ予想の証明では、日本人の論文も引用されている。これは初めて知ったが「フェルマーの最終定理」の証明を思い出させるもので興味深かった。

 ペレリマン博士は1982年の国際数学オリンピックで金メダルを取っている。数学オリンピックといえば、最近日本チームも上位に入っているのだ。Sさんなど、将来素晴らしい業績を上げる数学者になるかもしれない……

2008年7月12日土曜日

夏のブックフェア

 夏になると、出版社が文庫のブックフェアを行う。最近は新潮文庫、角川文庫、集英社文庫の3社がやっている。
 
 今週は角川文庫の『変身』(カフカ)『人間失格』(太宰治)を買った。まあブックカバーが欲しくてだが、この2冊は昔高校生の時に読んだ記憶がある。思い出してもあまり印象に残っていなかった。

 今回、読んでみて、まあこんなものかなという感じだった。若者向きなのだろうか。

 ところで息子は試験が終わって、もう夏休みだ。現代文の宿題で何冊か読書をするらしく、昨日は『坊っちゃん』(夏目漱石)を読んでいた。今日ふと思いついて蔵書を確認すると、『坊っちゃん』は3社のものがあった。解説も同じ種類あるわけで、読書感想文を書くには便利かもしれない。
 (感想文は書かないらしい。読むだけなら楽だな……)
 

2008年7月6日日曜日

映画「歩いても歩いても」

 今日は妻と川崎チネチッタで映画「歩いても歩いても」を観てきた。

 最初は日比谷か渋谷で観るつもりだったが、指定席でないのでやめたのだ。この暑いのに並ぶ気にはなれないだろう。チネチッタはネットで予約できるので便利だ。

 映画は、日経新聞などでほめていたので期待していたのだが、まあ期待通りの出来でなかなか良かった。
 樹木希林の演技が印象に残るが(時々辛辣なことを言うのが特にうまい)、阿部寛、夏川結衣の二人も非常に良かった。

 また、家の中の自然な感じの光や、丘の上の墓地からの明るく輝く海など撮影が上手いのにも感心した。

 パンフレットの表紙を貼っておこう。


 

2008年7月5日土曜日

井上章一、村上春樹、大澤真幸、見田宗介

 この前に引き続き、タイトルは最近読んだ本の作者だ。

『阪神タイガースの正体』(井上章一 ちくま文庫)
 これは単行本を購入しようと思っていたのだが、買いそびれていたのだ。野球文化史としては画期的な著書だろう。中学・高校の先輩の井上氏には、これからも活躍して欲しいと思う。絶版になった『「あと一球っ!」の精神史』をなくしてしまってガッカリしていたのだが、この本があって良かったよ。

『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』(村上春樹 新潮文庫)
 単行本の時に立ち読みをしていたのだが、買っていなかった。この中で最も気に入ったのは、アイルランドのロスクレアのバーでの老人の話だ。これを読んで、アイリッシュ・ウイスキーが飲みたくなる読者は多いだろうと思う。また、スコットランドのアイラ島の話を読むと、やはりウィスキーはシングル・モルトだと思ってしまう。どちらもとても美味しそうに書いてあるのだ。

『不可能性の時代』(大澤真幸 岩波新書)
 日経新聞の書評(評者は東浩紀)をみて買ったのだが、なかなか面白かった。特に「リスク社会再論」を興味深く読んだ。しかし、最後に「未来の<救済>への展望」としてネットワーク理論(グラフ理論)が出てくるところは少し無理があるような気がした。


『社会学入門』(見田宗介 岩波新書)
 『不可能性の時代』で何度か引用されていたので買ったのだが、これは期待したほど面白くなかった。まあ基本テキストとしては良いかもしれないが。尚、大澤真幸は東大見田宗介ゼミの出身だ。