今週の週刊新潮に小谷野敦氏の結婚のことが載っている。妻に教えてもらって買ったのだが、なんとお相手は21歳年下の東大大学院生(柴田葵さん)である。まあ今度は長続きすればよいのだが…。愛読者の一人としてうまくいくよう祈念しましょう。
ところで、これまでに小谷野氏の著作はかなり読んできた。家の蔵書を調べたら15冊あった。せっかくなので以下に記してみる。(大体買った順)
『夏目漱石を江戸から読む』、『男であることの困難』、『〈男の恋〉の文学史』、『もてない男』、『バカのための読書術』、『軟弱者の言い分』、『片思いの発見』、『聖母のいない国』、『中庸、ときどきラディカル』、『中学校のシャルパンティエ』、『恋愛の超克』、『評論家入門』、『俺も女を泣かせてみたい』、『帰ってきたもてない男』、『すばらしき愚民社会』
こうしてみると随分読んでいる。『八犬伝綺想』は図書館で借りて読んだので計16冊だ。
今回の記事を読んですぐ思い出したのが、小谷野氏の「7ヶ条の求婚条件」だ。(『帰ってきたもてない男』)相手はまだ大学院生だが、卒業するとほぼ条件に合う。また、「誰よりも女学者幻想にはまっているのは私です。」(『俺も女を泣かせてみたい』)とも書いていた。まあ理想の相手と会えて良かった…のではないでしょうか。
2007年6月30日土曜日
2007年6月24日日曜日
バスカヴィル家の犬など
今日は昼前から妻と目黒駅のアトレに行った。足裏マッサージの店に入ったのだが(今回初)、担当が若い男で、これまで行っていた店のように気持ちよくてつい眠る…という雰囲気ではなく失敗だった。
帰ってから『バスカヴィル家の犬』を『シャーロック・ホームズ学への招待』(平賀三郎)を参照しながら読む。久しぶりに読んだが、結構筋を忘れているところもあって面白かった。
帰ってから『バスカヴィル家の犬』を『シャーロック・ホームズ学への招待』(平賀三郎)を参照しながら読む。久しぶりに読んだが、結構筋を忘れているところもあって面白かった。
2007年6月23日土曜日
グレアム・グリーン
朝、妻と等々力紀ノ国屋の朝市に行った。朝市はいつも混んでいるのだが今日はそれ程でもないように感じた。昼からグレアム・グリーンの『ヒューマン・ファクター』を久しぶりに読んだ。個人的には、これがスパイ小説のNo.1だ。
スパイ小説で3冊挙げろといわれたら、あと2冊はジョン・ル・カレの『スクールボーイ閣下』と『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を入れたい。『スクールボーイ閣下』は村上春樹が昔「ハッピーエンド通信」で激賞していたのを思い出す。
まあそれはよいとして、グレアム・グリーンであと好きなのは『事件の核心』だ。少し長いが印象に残った所を以下に記す。
黒人の少年がジンを持ってくると、ウィルソンはできるだけゆっくりと飲んだ。というのは、暑くてむさくるしい部屋に帰れば、小説でも読むしかなかったからだ。それとも、詩でも読むか。ウィルソンは詩が好きだが、ただし薬のようにこっそりのみくだすのだ。どこへ行くときも『ゴールデン・トレジャリー詞華集』を携えていて、夜になってから少しずつ服用する… 一つまみのロングフェロー、一つまみのマコウリー、一つまみのマンガン。「語り続けてくれ、天才を浪費し、友人に裏切られ、恋に偽られた物語を…」。彼の趣味はロマンチックだった。
昔イギリスに留学していたとき『ゴールデン・トレジャリー詞華集』を探したが見つからなかったことを思い出す。
スパイ小説で3冊挙げろといわれたら、あと2冊はジョン・ル・カレの『スクールボーイ閣下』と『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を入れたい。『スクールボーイ閣下』は村上春樹が昔「ハッピーエンド通信」で激賞していたのを思い出す。
まあそれはよいとして、グレアム・グリーンであと好きなのは『事件の核心』だ。少し長いが印象に残った所を以下に記す。
黒人の少年がジンを持ってくると、ウィルソンはできるだけゆっくりと飲んだ。というのは、暑くてむさくるしい部屋に帰れば、小説でも読むしかなかったからだ。それとも、詩でも読むか。ウィルソンは詩が好きだが、ただし薬のようにこっそりのみくだすのだ。どこへ行くときも『ゴールデン・トレジャリー詞華集』を携えていて、夜になってから少しずつ服用する… 一つまみのロングフェロー、一つまみのマコウリー、一つまみのマンガン。「語り続けてくれ、天才を浪費し、友人に裏切られ、恋に偽られた物語を…」。彼の趣味はロマンチックだった。
昔イギリスに留学していたとき『ゴールデン・トレジャリー詞華集』を探したが見つからなかったことを思い出す。
2007年6月22日金曜日
2007年6月17日日曜日
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