2009年5月24日日曜日

『さよなら、愛しいひと』 R・チャンドラー

 この週末は、村上春樹訳の『さよなら、愛しいひと』(レイモンド・チャンドラー)を読んだ。この本を最初に読んだのは、確か大学に入った年だったと思う。ハヤカワ文庫(『さらば愛しき女よ』)でだ。チャンドラーは大学1、2年くらいに熱中したのだが、最近は読むことが無かった。

 村上春樹訳で、『ロング・グッドバイ』とこれを読んで、昔チャンドラーに夢中になっていた頃を思い出したよ。この新訳は、今年の読書界で最大の収穫の一つだろう。

 次は、『リトル・シスター』を訳す予定とのことで、とても楽しみだ。できれば、チャンドラーの長編は全て訳して欲しいと思うのは、私だけではないだろう。

2009年5月17日日曜日

新型インフルエンザ

 新型インフルエンザは、いよいよ国内で感染が広がり始めたようだ。まあ海外で感染しても、初期段階(発症前)であれば検疫をくぐり抜けるだろうし、ある程度広まるのは防げないだろう。

 今回の新型インフルエンザは、毒性があまり強くないのでそれほどパニックになっていないが、これが鳥インフルエンザだと大変だろう。また秋には、「新型流行第2波」がくる可能性もある。新型、季節性の両方のワクチンを早く作って欲しいものだ。

 ところで、新型、季節性の両方のワクチンは大量には作れないとのことだ。1994年から、予防接種が義務から任意になったこともあり、現在はメーカーが4社しか無いためらしい。(化学及血清療法研究所/北里研究所/阪大微生物病研究会/デンカ生研)
 
 つまり、新型用を作るなら、季節用分を減産しないと対応できない。簡単に増産できないのなら、輸入してでも備えるべきだと思うが…。

2009年5月16日土曜日

「ラ・クープ」のことなど

 今日は家族で「ラ・クープ」で昼食をとった。奥沢にあるこじんまりとしたフランス料理店なのだが、人気があるらしく全てのテーブルが埋まっていた。

 ランチのコースは、しっかりした味でとても美味しかった。奥沢の駅から直ぐの、住宅街の入り口にあるのが不思議な気がする。

 妻、息子もとても気に入ったらしく、また行きたいものだ。入り口の写真を貼ろう。

2009年5月10日日曜日

「モンサンクレール」のこと

 今日は、妻と等々力紀ノ国屋に行った後、自由ヶ丘の「モンサンクレール」に寄ってきた。

 ここには、ケーキを取りに行ったのだが、いつものことながら店内は混んでいた。今日は特に、母の日だからということもあるのだろうか。

 ケーキは-私の誕生日ケーキだ-は美味しかった。自由ヶ丘の洋菓子といえば、やはりここでしょうか。

 いきなり暑くなった日だったが、最近は毎年こんな感じかもしれない。夏が暑いのは、まああまり苦にはならないのだが。

2009年5月6日水曜日

「マティスの時代」のことなど

 連休最後の今日は、ブリジストン美術館で「マティスの時代」を見てきた。

 10時開場直後に入ったので、まだそんなに混んでいなかった。マティスの作品は15点くらいで、ルオー、マルケ、ブラックなどのフランスの作家たちの作品も紹介している。

 マティスの中では、「青い胴着の女」と「縞ジャケット」がよかった。また、マルケの「道行く人、ラ・フレット」という-風景画だが-作品も非常に印象に残った。こういう絵が家にあれば…と思うのは、まあいつものことなのだが。

 同時にやっていたコレクション展示もとても良かった。「印象派から抽象画まで」と題された130点だが、空いている中、じっくり鑑賞できたのは幸運だった。

 夕方は、WOWOWで「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」をみた。もちろんB級コメディーなのだが、財務官僚役の阿部寛がなかなか良い。官僚には見えないのだが、なんとなく納得してしまうのは才能があるのだろうか。

2009年5月5日火曜日

文化祭のこと

 今日は、妻と息子の文化祭に行ってきた。午前中だったので、人もまだ多くなく、雨もそうでもなかった。今年は息子の友達が泊まりに来たりして、文化祭中の我が家は賑やかだった。

 帰りに学校近くの公園を通って、「テオブロマ」でお茶をしてから帰ってきた。ここは初めて行ったのだが、チョコレートがなかなか美味しかった。

 公園とテオブロマの写真を貼ろう。


 

2009年5月1日金曜日

GWの読書 その2

 前回に続いて、今度は感想など書こう。

1.『人形の誘惑-招き猫からカーネル・サンダースまで』(井上章一 三省堂)

 この本では、カーネル・サンダース人形の章が面白かった。サンダース人形といえば、阪神タイガース優勝(1985年)の際に道頓堀川に投げ込まれたものが、今年3月に見つかって話題になった。このサンダース人形を、各店舗の店先に置いてあるのは日本だけとのことだ。
 また、関西では5月頃、サンダース人形に鎧、兜を着せて五月人形風にするらしい。「サンダース武者人形」というらしいが、これははじめて聞いた話だ。
 「招福人形の伝統史」とでもいうだろうか、印象に残った本だが、絶版なのが惜しまれる。

2.『キリスト教と日本人』(井上章一 講談社現代新書)

 日本人がキリスト教をどう受容してきたのか、新説や奇説からその歴史を辿っている。著者と同じ洛星中学・高校出身としては、色々興味深いエピソードなどあって楽しめた。
 天守閣=天主教(キリスト教)起源説や、由比正雪・大塩平八郎のキリシタン説、仏教がキリスト教起源説orその逆など、資料の収集は-いつもながらだが-よくこれだけ集めたと感心する。

3.『法隆寺への精神史』(井上章一 弘文堂)
 
 これは今読んでいるので、感想は追って。

4.『喋るぞ-闘う文化人の学問のすすめ』(旺文社)

 この本も絶版だ。10年前の出版だし仕方ないか。この中で井上章一は、『美人論』を出版して間もない頃のためか、中・高校時代は女性と殆ど話したことが無いというエピソードを紹介している。そういえば、京大に入って最初のデートでは、古本屋に入った(そして相手の女性に嫌われた?)というのも聞いたことがある。また、浪人中は地元の予備校(近畿予備校だろうか)に通ったとか、まあどうでもいい話もあるのだが、とても楽しめたのだ。