2007年9月30日日曜日

高橋秀樹/長男について

 先日、たまたま某雑誌を立ち読みしていたら、高橋秀樹(『中学受験で子供と遊ぼう』の著者)の長男が現役で東大文Ⅰに入ったことが載っていた。
 この長男は武蔵出身で、前述の本は親と長男の受験体験を書いたものだ。

 我が家でも息子の受験の時は参考になるかと思って購入した。今は文庫(日経ビジネス人文庫)にもなっている結構売れたであろうこの本は、しかし、はっきり言ってあまり参考にはならなかった。
 「こんなに算数ができないんじゃねえ」というのが第一感だった。この本には、本番では算数は2問(4問中)しかできなかった、と正直に書いてある。しかしまあ、2問でよく通ったなあというのが一般的な感想だろう。長男の頑張りと、父親は時間の融通が利くらしくこんなに受験に関われるのか?と思うほど熱心なことは印象に残っているが。
 大学入試までに、数学はどうだったのだろう。英、国、地歴で稼いだのだろうか?

 最近、武蔵の人気は急上昇しているが、この本が影響しているのは間違いないだろう。(ついでに言うと、Wアカの人気ぶりもそうだ。)それはそれで喜ばしいことだ。個人的には武蔵の入試問題、特に算数、には好感を持っていたのだ。

系図のこと

 今日『日本の有名一族(近代エスタブリッシュメントの系図集)』(小谷野敦 幻冬舎新書)を買った。妻も系図好きで、期待していたのだが、読んでみると系図に対するコメントに小谷野らしい毒舌が感じられず多少ガッカリした。
 まあ、色々気をつかわざるを得ないところもあるのかも知れない。

 今日は一日雨で、気温が大分低い。このまま涼しくなってくれれば良いのだが…

2007年9月29日土曜日

映画「ブレードランナー」

 最近は殆ど映画をみなくなったが、昔は相当な数の映画を観ていた。
そして、その年に観た映画のベストテンなどを書いていたのだが、その中でNo.1が何かといえば、これは「ブレードランナー」(1982年/1992年)を挙げたい。
 今は絶版になった『映画をめぐる冒険』(村上春樹・川本三郎)でもとりあげられていて、「ディーバ」等と共に称賛されていた記憶がある。

 昨年読んだ『「ブレードランナー」論序説』(加藤幹郎)という評論があるが、これは非常に印象に残る名著だ。魅力のある映画論が書かれることからも、この映画が優れていることが分かると思う。

 今住んでいる近辺には高層マンションが次々と建設されている。雨がかなり降っていると、まあちょっと雰囲気が似ているような……とは言えないか。今日は雨で視界が悪く、妻と等々力の紀ノ国屋の朝市に行った帰りに、ふとそんなことを考えたのだ。

2007年9月24日月曜日

阪神タイガース

 前回に引き続き阪神タイガースのことを書く。
 今日阪神は負けた。これで5連敗だ。もう優勝は無理だろう。しかし、このファンの期待を裏切ってきたのがまさしく「阪神タイガース」であり、井上章一のいう「関西の象徴」に通じるものがあるのだろう。
 ところで、これを書くにあたって『「あと一球っ!」の精神史 阪神ファンとして生きる意味 』(井上章一)を探したらどうしても見つからない。確か蔵書にあったはずだが…おかしいな。
 この本は今は絶版となっているのだ。引越しの時に紛れたのかもしれない。惜しいことをした……

経験者のアドバイス

 前にも書いたが息子は今中1だ。入試は2月だったが、もう随分前のことのように感じる。
 最近、息子が通っていた塾の掲示板に書き込むことが多い。昔は全く興味がなかったのだが、経験者として、間違ったコメントを見ると、的確なアドバイスをするのが務めだと思うようになったからだ。
 もともと算数は、結構マニアといっても良いくらい詳しいのだが、それ以外の科目もまあ知っている方だと思う。入試が終了すると、渦中にいた時は見えなかったことが色々見えてくる。これからも、悩んでいる人(投稿してくる人は皆真剣だ)にできるだけのアドバイスをしていこうと思う。

2007年9月22日土曜日

阪神タイガースと甲子園球場

 今年は阪神タイガースが好調だ。まあ結果はどうなるか分からないが優勝の可能性があることは確かだ。
 最近はタイガースファンなのだが、昔は中日ドラゴンズファンだった。小学校の時、新聞(朝日)のスポーツ欄の試合結果を一年間全試合切り抜いたこともあった。先発ピッチャーのローテーションとか打順の組み換えなどの分析に熱中した。またスコアブックを買ってきて、休日、デーゲームをラジオで聞いて書いていたことを思い出す。

 スコアブックといえば、甲子園球場に高校野球を観に行ったとき(小学校のときは何回か行った。父と、あるいは友人と)外野席で書いていたら、小学生らしき子が「それどこで売っているの?」と聞いてきたことがあった。これはスポーツ用品店で買ったのだが、「文房具屋で売ってる」と間違えたことを言ってしまった。すぐ気づいたのだが、その子が見つからず訂正できなかった……

 また、高校野球の地区大会は新聞(朝日)に結果が載っていて、北海道大会(沖縄と並んで最も早く始まる)の試合を取っておいて、トーナメント表を再現するのも面白かった。例えば24チームなら、1回戦が8試合あり2回戦から登場するラッキーなチームは8校とか、組み合わせの仕組みがわかるようになる。今でも覚えているのは北北海道の北見地区の高校名で、まあ甲子園までは行けずに途中で負けてしまうが、親近感があるのだ。

 今度甲子園球場にまた行きたいと思うが、いつになるだろうか。昔外野席は子供は無料(今は500円)だったので気楽にいけた。一度アルプス席(有料だが安かった)で高校野球を友達と観ていた時、確か福井商業だと思うが、大差をつけられ敗色(だったと思う)濃厚な終盤、退屈して「雲は近くにあるようで実際は結構遠くにあって、あの雲なら大阪のあの辺か」等と話していたら、応援席の高校生(チアガールもいた)とその話で少し盛り上がったことを思い出す。

2007年9月16日日曜日

本屋のこと

 今日は暑い日だった。日差しは大分ましになったがまだまだ残暑が厳しいらしい。
 午前中から妻と新宿高島屋に出かけたのだが、妻が買い物をしている間、いつものように紀伊國屋書店で時間をつぶしていた。文庫、新書のコーナーはいつ行っても充実していて飽きることがない。
 本屋はやはりできるだけ大きなほうが良いと思うが、よく行く本屋は
1.丸の内オアゾの丸善、2.八重洲ブックセンター、3.神田の三省堂、そして4.新宿紀伊國屋、の順だろうか。
 この内、最も気に入っているのは八重洲ブックセンターなのだが、東京駅から少し歩くこともあり最近は丸善の方が多い。丸善は何といっても駅から近いのがよい。照明が少し暗いのが気になっていたが、この頃は慣れてきたのだろうか、それほど気にならないようだ。
 ところで、目黒駅ビル内にある有隣堂は、品揃えをもう少し充実させてもらいたい。会社の帰り道なので時々寄るのだが、場所柄女性に配慮しているのを差し引いても、不満の残ることが多いのだ。
 
 

2007年9月15日土曜日

算数の勉強について

 息子は今中学1年だ。入試が終わって半年なのだが、最近某掲示板に算数の勉強法について投稿した。
算数については結構詳しいつもりなのだが、ここで関わるようになったきっかけ等を書いてみたい。
 
 息子が4年の春に以下の2冊の本と出会ったのが始まりだ。
 1.「子供に教えたくなる算数」栗田哲也著 講談社現代新書
 2.「親と子の算数アドベンチャー」同上  東京出版
 1を読んで著者に興味を持ち、2を買った。2は、算数の参考書としては最も優れたものの一つだ。続いて著者が投稿している「中学への算数」(以下、中数)を購読。面白かったのでバックナンバーを買い、結局4年の3月号から3年間購読した。「わくわく算数」も3年間分買った。

 おかげで算数にはかなり詳しくなった。塾のテキスト、テストはもちろんのこと、3年間毎月中数を読み、かなりの月の「学力コンテスト」を解いていたのだからまあ当然か。
 息子は6年から中数を解きだしたが、合格に大きく貢献したのは間違いない。添削された「学力コンテスト」をお守りとして持っていったが、ご利益があったのだろう、5戦全勝だった。

 ところで中数は先生達の購入率も割と高いのではないか。普段中学・高校の数学を教えており、先生達は中学入試については、高校、大学の入試程は詳しくないのでは。
 最新の入試傾向を知るには市販されている雑誌では一番良いし、読み物もなかなか面白いものが多い。
 先生達も、入試問題に斬新で切れ味の鋭い新作を作りたいと思っているだろうが、実際は大変だろう。
 中数の「学力コンテスト」は新作問題だが、ここからの類題が入試に出ているのはその表れだろうか。

2007年9月1日土曜日

愛読書

 『日本文学史早わかり』丸谷才一著(講談社文芸文庫)を買った。この本は昔からの愛読書で、講談社文庫(現在絶版)を持っているのだが、大分傷んできたので買いなおしたのだ。
 1989年にイギリスに留学した時にも持っていった。この時はその他に『別冊文芸読本 百人一首』丸谷才一編集(河出書房新社)、『塚田流エッセンス上・下』近代将棋付録、などを持参した。ロンドンで解く塚田九段の詰将棋は今でも印象に残っている。
 丸谷才一氏の著作はかなり持っているのだが、これも最近『若い読者のための短編小説案内』村上春樹著(文春文庫)を読んだ時、紹介されている『樹影譚』(文春文庫)が蔵書にあるはずだと探したのだが見つからず買いなおした。(たしか持っていたはずなのだが…記憶違いか?)田園調布の駅ビルにある本屋で、英国式リフレの後購入したのだが、最初見つからずあきらめかけたところ「文春文庫秋の100冊フェア」の中に入っていた。