2007年12月24日月曜日

年末の連休

 今年もあと少しで終わりだ。去年の今頃は息子の受験で大変だった。確か最後の公開模試が24日にあって…などと思い出すと懐かしい。まあ今となっては良い思い出だが。年々加熱する中学受験だが来年はどうなるのだろうか。

 午前中は家族で等々力紀ノ国屋に行った。自由ヶ丘に寄ったのだが、ヴェネチア風の店にゴンドラ?があるのを見つけた。つい写真を撮ってしまったので貼っておこう。





 





(追記)
 今日は『詰将棋パラダイス』の短編コンクールの解答を出してみた。最近はメールで送れるので便利だ。しかしメールとはいえ、62題もあるので打つだけで結構な時間になったのだが。

2007年12月22日土曜日

『司馬遼太郎対話選集』など

 今週は司馬遼太郎『司馬遼太郎対話選集7 人間について』を読んだ。この対話選集はこれまで3まで買っていて、順番に購入しようと思っていたのだが、つい面白そうな7を買ってしまった。
 司馬遼太郎氏の対談はどれを読んでもはずれがない。まさに名人芸といってもよく、すらすら読めてストレス解消にもってこいだ。ちょうど丸谷才一氏のエッセイと同じように、これからも愛読していくことだろう。

 今日は妻と等々力の紀ノ国屋に行ったのだが、朝市と勘違いして少し早く着いてしまった。雨が降りそうな曇天で、気温が低めで肌寒く、明日は雪になるところもありそうだ。

2007年12月16日日曜日

石原千秋と村上春樹

 今週は石原千秋著『謎解き 村上春樹』(講談社現代新書)を読んだ。大学(早稲田)での講義をまとめたものだが期待していた程ではなかった。『風の歌を聴け』の章での謎解きは、既に熱心な読者なら知っていることであり新味がない。ホモソーシャルとの関連については割と面白かったが。

 まあ、学生はまず知らないだろうし、一般の読者もそうだろうから話題にはなるだろう。その他『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』が取り上げられているのだが、うーむいまひとつだなあ。期待が高すぎるのだろうか。そういう面もあるかもしれない…

 石原千秋は、やはり受験についての本の方が良い。夏頃に読んだ『秘伝 大学受験の国語力』はとてもよかったのだが。

 (追記)
 妻と息子は昨日学校の忘年会だった。帰りにミッドタウンでイルミネーションを楽しんだらしい。

2007年12月15日土曜日

JGとアドミッション・ポリシー

 以前久しぶりに「中学への算数」12月号を立ち読みしていたら、JG(女子学院)の問題研究が載っていた。中数でJGのことを特集するのは見たことがないなあ、と思いながら読むとなかなか良いことが書いてあった。まあこのブログを読んでいる人に、JG受験関係者はまずいないだろうが、少し書いてみよう。

 最近の男女御三家を始めトップ校の算数は、少量熟考型になっていてJGの様な多量速読型は殆どない。JGはこの多量速読型を頑なに守り続けている。試験時間40分で小問20問位を解かないといけないだが、前半の一行文章題に図形の難問(中数では「地雷問題」といっていた)がいくつか配置されていて、ここで時間を取られると大変なことになる。問題の大半は標準の難易度で、合格最低点は公表されていないが、推定で算数だと70~80%必要だ。

 このように、一見簡単そうだが地雷問題を慎重に避けながら解くのは結構難しいと思う。まあ、しかし、これがJGのアドミッション・ポリシーなのだろう。アドミッション・ポリシー(どういう生徒に入学して欲しいかという方針)を主張できるのは御三家など一握りの学校だけだ。その意味で、これからもJGには頑張って欲しい。息子も、来年はマグノリア祭(JGの文化祭)に行ってみたらどうだろうか…

2007年12月9日日曜日

自由ヶ丘「ルピシア」など

 今週末は、土曜、日曜と自由ヶ丘に出かけた。

 土曜日は、妻と等々力紀ノ国屋に行った帰りに自由ヶ丘に寄ったのだ。紅茶のお店「ルピシア」でロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートの展示があるというので入ってみた。あいにく展示は2階のレストラン内でやっており観なかったのだが、来年のイヤープレートが1階に展示されていた。

 このブログでも書いたのだが、我が家では記念の年にイヤープレートを買っていて、今年は息子が中学に入学したので購入した。来年のものは買わないが、次の記念の年-例えば息子が大学に入学した年など-に買うのが楽しみだ。

 日曜日は、髪を切りに行った。(家族3人自由ヶ丘の同じ店なのだ)。帰りにはいつも青山ブックセンターによる。ここは、そう大きくないのだが、アート系等の品揃えはさすがに充実していて、立ち読みするのが楽しく結構気に入っているのだ。もう少し広くても良いのだが…まあそれは言ってもしょうがないか。

2007年12月8日土曜日

ビル・エヴァンスのこと

 最近ジャズを聴いていないのだが、昔はビル・エヴァンスが好きでよく聴いていた。特に好きなのは、スコット・ラファロをベーシストに迎えたピアノトリオだ。アルバムだと、『ポートレイト・イン・ジャズ』『ワルツ・フォー・デビー』『サンデー・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード』『エクスプロレーションズ』の4枚になる。

 ここでのエヴァンスの演奏は本当に見事だ。村上春樹氏の言葉を借りれば、「人間の自我が(それもかなり問題を抱えていたであろう自我が)、才能という濾過装置を通過することによって、類まれな美しい宝石となってぽろぽろと地面にこぼれていく様を、僕らはありありと目撃することができる。」ということになる。(『ポートレイト・イン・ジャズ』)

 この4枚の中で最も好きなのは『ワルツ・フォー・デビー』だ。「マイ・フーリッシュ・ハート」「ワルツ・フォー・デビー」「マイ・ロマンス」など、何度聴いても飽きることの無い、素晴らしい演奏だ。

 今日『ビル・エヴァンスについてのいくつかの事柄』(中山康樹著 河出書房新社)を引っ張り出して読んでいて、懐かしくなって書いてみたのだ。

2007年12月2日日曜日

『郊外の社会学』など

 今週読んだ本は『郊外の社会学』(若林幹夫 ちくま新書)だ。まあまあだったが、期待していた程ではなかった。この本で紹介されている『郊外を切り裂く文学』(石原千秋)や『郊外化と近代の成熟』(宮台真司)等は面白そうだ。今度読んでみよう。

 また、久しぶりに雑誌『将棋世界』を買った。何年ぶりか忘れるくらいだったが、内容は昔と変わっていなかった。
 早速内藤九段の詰将棋を解く。こちらもいつ解いたか覚えてない位だったので、回答のハガキを出すことにした。実は内藤九段の詰将棋の著書『図式百番』には、私の短評が載っているのだ。それが密かな自慢だったりする。

 

2007年12月1日土曜日

ビタントニオのホットサンドベーカー

 今週、注文していたビタントニオ社のワッフル&ホットサンドベーカーがきた。
 これは以前から妻がホットサンドを作るために欲しいと言っていたもので、これからは、主に週末においしいホットサンドが食べられるでしょう。
 また、同時にフィスラー社の圧力鍋(4.5L)も購入したのだ。最近キッチン用品は海外メーカーの製品を買うことが多いようだ。

 今日は午前中に妻と新宿高島屋に行った。スーツ、Yシャツ、ネクタイ他を買うためだが、東急ハンズ、紀伊國屋書店にも寄った。妻が『天璋院篤姫 上・下』(宮尾登美子 講談社文庫)を買ったが、これは来年のNHK大河ドラマの原作だ。今年の大河ドラマはいま一つ面白くない。来年には期待したいものだ。

2007年11月25日日曜日

英国式リフレクソロジーのこと

 今日は午前中に英国式リフレクソロジー(足裏マッサージ)に行ってきた。たまに行くのだが、英国式は台湾式と違って痛くないので気に入っている。
 引っ越してきてからは、田園調布の駅ビルにある店に行くのだが、終わった後は同じ駅ビル内にある本屋に寄ってくる。ここはそれ程大きくないのだが、書評に取り上げられた本のコーナーがあったりしてなかなか良い。場所柄か、お受験関連というか子供向けのスペースは割りと広いようだ。

 毎年使っている卓上カレンダー(シーズルーム)を探していたのだが、今日この本屋にあったので買ってきたのだ。なかなか良い店だ。

2007年11月24日土曜日

愛読書-1970年前後-

 最近丸谷才一氏の著作を読むことが多いのだが、最も好きな本は『たった一人の反乱』だ。この作品は1972年に発表されたのだが、読み返すたびに面白い。(特に後半の野々宮教授の演説が気に入っている。)
 ところで気づいたのだが、1970年前後に書かれた、または舞台にした作品に愛読しているものが多いようだ。あの当時の「時代の熱気」とでもいえばよい雰囲気が、どの作品にも感じられるからだろうか。

 『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司薫)は1969年芥川賞、『大統領の密使』(小林信彦)は1970~1971年に「ミステリマガジン」に連載、『風の歌を聴け』(村上春樹)は1970年が舞台だ。

 この内、『大統領の密使』はオヨヨ大統領シリーズの中で最も面白いと思う。昔角川文庫で、90年代にちくま文庫に入ったのだが、どうした訳か今は絶版になっている。「”戦後”という時代への一種の鎮魂歌」という批評もあったこの優れたミステリを、多くの人に読んで欲しい。是非復刊してもらいたいものだ。

(追記)
 今日は秋晴れの良い天気だった。妻と等々力紀ノ国屋の朝市に行ったのだが、空気が澄んでいて、多少寒かったが風が無く快適だった。

2007年11月23日金曜日

将棋竜王戦

 将棋の竜王戦は、昨日渡辺竜王が勝って3勝1敗になった。これで竜王防衛に大きく前進したと言えるだろう。
 渡辺竜王といえば、ブログをだいぶ前から愛読していてファンの棋士の一人だ。棋士にしては珍しく私生活(息子や趣味の競馬のこと)を語るのだが、これは相当自信がないと出来ないことだ。
 奥さんは伊奈五段の妹で、詰将棋の世界では色々な所で登場していて(例えば雑誌『詰将棋パラダイス』など)有名だった。
 渡辺竜王も、他の棋戦では成績がいま一つで、ファンとしてはそこが物足りないところだ。今期は順位戦が不振だし、まあそこは本人が最も気にしているだろうが、早く壁を突き破って欲しいものだ。
 
 

2007年11月18日日曜日

自由ヶ丘のケーキ屋

 今日は午前中、等々力の紀ノ国屋に妻と出かけた。とても良い天気で、爽快な気分になる。秋晴れはいつもこうあって欲しいものだ。
 帰りに自由ヶ丘のケーキ屋「モンサンクレール 」に寄ってケーキを引き取った。息子の誕生日にバースデーケーキを注文していたのだ。今晩食べるのが楽しみだ。
 ここのオーナーシェフは有名なパティシエらしい。結構はやっているのだろう、店はかなり混んでいた。クリスマスに向けてさらに盛り上がっていくのだろうか。

 (追記)
 ケーキはとても美味しかった。フランス風なので味が割りと濃いと思っていたのだが、そんなことはなく、クリームが軽くて食べやすかった。また買ってみよう。

 また、自由ヶ丘には犬用の服、アクセサリーの店が何件かある。そういえば自由ヶ丘では犬はたいてい服をきているような気がする。(小さい犬が多いなあ)。妻の実家のメグにも、今度服をプレゼントしてみようか…

2007年11月17日土曜日

ドラマ『結婚できない男』

 テレビドラマは殆ど観ないのだが、フジTVで昨年夏に放映した『結婚できない男』は後半の2話をたまたま観て、まあまあ面白いと感じていた。
 今月再放送するというので、ビデオに撮っている。今日第1話を観たのだが、冒頭のパーティーの場面で映画『ブレードランナー』が出てきた。それは良いのだが、この映画がおたく向けのような会話がありムッとしたのだ。
 まあストーリーは面白く、主人公(阿部寛)の演技も割と上手いのだが、それ以外の俳優の演技が不満だ。いやテレビドラマの演技に文句を言ってもしょうがないのだが…

丸谷才一『ゴシップ的日本語論』

 今週は、丸谷才一著『ゴシップ的日本語論』(文春文庫)と『輝く日の宮』(講談社文庫)を買った。丸谷氏のエッセイは最近買っていなかったのだが、久しぶりの『ゴシップ的日本語論』は面白く一気に読んでしまった。ゆとり教育への批判を読むと、国語教育への情熱を失った国家がどうなるか恐ろしくなる位だ。
 この本で『輝く日の宮』をまだ読んでいないことを思い出して、すぐに買ったのだ。この週末にゆっくり読むのが楽しみだ。

 ところで、息子は今中学1年だが、いま一つ読書量が足りない。学校の図書館は非常に充実した蔵書を誇っており、定期的に借りてくるようになって欲しいものだ。

2007年11月11日日曜日

モチクリーム

 今日は息子と二子玉川の高島屋に出かけた。紀伊國屋書店で本を見るためだったが、帰りにB1Fのモチクリームに寄って買ってきた。ここはとてもおいしく、妻が時々買って来るのだが気に入っている。
 洋菓子と和菓子の折衷作のようで、なかなか斬新なものだと思う。
 
 昨日は夕方まで雨で、今日も曇っていた。週末はすっきりした秋晴れになって欲しいものだ。

2007年11月10日土曜日

近江と日本史

 先週の『秀吉神話をくつがえす』が面白かったので、日本史について読みたくなり『近江から日本史を読み直す』(今谷明 講談社現代新書)を買った。

 最近のストレス解消はもっぱら読書とこのブログへの書き込みだ。本がどんどん増えるのが悩みなのだが、引越しの際大分整理したし、文庫、新書が主なのでしばらくは大丈夫だ…ということで気にしないで買っているのだ。

 さて、『近江から日本史を読み直す』はなかなか面白かった。いつか、帰省の折に近江に行ってみたいものだ。この本に続き、今は司馬遼太郎の『近江散歩 奈良散歩(街道をゆく24)』を引っ張り出して読んでいる。しばらくは日本史関係の本を乱読しようかと思っているのだ。

2007年11月4日日曜日

国立での歓迎会

 昨日は昼から国立に行った。大学のサークルの同期で、名古屋から4年ぶりに帰ってきたN君の歓迎会があったのだ。国立は一橋祭が2~4日にあり、すごい人だった。
 7人で集まったのだが、久しぶりで会うのは非常に楽しいものだ。ところで子供がいる人は、小学校6年~大学浪人まで様々なのだが、大体中学受験するようだ。こちらは終了していてもう楽なのだが、受験生の親は大変だ。I君には是非頑張って欲しい。唯一、千葉は受験率が低いという話になったが本当だろうか?
 それはともかく、昔よく行ったスタミナ丼(通称、スタ丼)を食べに行こうという話になったが、さすがに量が多くきついかと思ってやめたのだ。結局2人がいったが、半ライス位で食べればよかったかもしれない…

2007年11月2日金曜日

『秀吉神話をくつがえす』など

 今週は『秀吉神話をくつがえす』(藤田達生著、講談社現代新書)と『新古今和歌集』(角川ソフィア文庫)を買った。
 『秀吉神話をくつがえす』は日曜の日経新聞書評欄に取り上げてあり興味を持ったのだ。本能寺の変はこれまでそれほど詳しくなかったが、天正10年(1582年)6月2日に起こるまでの経緯がよく分かった。こんどは、同じ著者の『謎とき本能寺の変』、『江戸時代の設計者』も読んでみよう。

 『新古今和歌集』は80首を取り上げて解説した本で、まあ初心者向けなのだが、前にも書いたが『百人一首』が好きで、たまに藤原定家的な世界に浸りたくなるのだ。『明月記』も機会があれば読んでみたいのだが、いつになることか…

2007年10月28日日曜日

ポアンカレ予想とペレルマン

 10月22日にNHKスペシャルでポアンカレ予想のことをやっていた。(「100年の難問はなぜ解けたのか~天才数学者 失踪の謎~ペレルマン論文」) 録画して今日見たのだが、非常に面白かった。ポアンカレ予想の概要は、『数学・まだこんなことがわからない』(吉永良正著、ブルーバックス)などで知っていたのだが、最近解けたことは良く知らなかったのだ。
 トポロジー(位相幾何)も勉強すれば面白そうだ。まあ時間がないので今は無理だが…

 今日は台風一過、晴れていて湿度も低く快適だ。空気が澄んでいるのか、朝は富士山の頭のほうが良く見えた。秋はいつもこういう天気であって欲しいものだ。

2007年10月21日日曜日

小谷野敦 『退屈論』と自由ヶ丘「モンブラン」

 小谷野敦著『退屈論』が河出文庫になっていたので買ってきた。この本は、単行本(弘文堂)の時に何度か立ち読みはしたのだが、それほど面白いとは思わず買わなかったのだ。
 文庫になったのでつい読む気になったのだが、やはりそれほど感心しなかった。最後に著者は「せっかく提出した「退屈」という問題に対して、さほど斬新な解決策を提示しないことに失望する読者もいるかもしれない。」と述べているが、まさしくその通りだ。
 唯一の収穫といえば、エピローグで言及されている、『法隆寺への精神史』(井上章一)を前から読もうと思って忘れていたのを、思い出したことだ。今度は是非読んでみよう。

 また、今日は家族で自由ヶ丘に行ったのだが、喫茶店「モンブラン」でお茶をした。ここは初めて入ったのだが、創業70年の老舗で、日本のモンブラン発祥?の店らしい。

2007年10月20日土曜日

ハヤカワ文庫 秋のHOT HIT 100

 今年の「ハヤカワ文庫 秋のHOT HIT 100」の小冊子を入手しようと、10月15日にオアゾ丸善に行ったら、フェアは行っているのだが小冊子を置いていない。しょうがないので、店員にいって出してもらった。フェアの場所も端で悪いし、買おうと思っていた『マリス博士の奇想天外な人生』(福岡伸一訳)も無いし不満が残った。八重洲BCに行こうと思ったのだが、やはり東京駅から近い丸善に行ってしまう。 
 結局、不本意だったが『やさしい免疫の話』を買った。そのあとプレゼントに応募したのだが、毎回「夏のブックパーティー」を復活させて欲しいと書いてしまう。まあ、今の状況では、夏は他に3社もフェアをやっているし難しいだろうと思うが。

2007年10月14日日曜日

ミラノのこと





 



 
 
 

 写真を貼った投稿が続いている。今回は以前仕事で行ったミラノの写真を貼ろう。イタリアの休日があり、その時に半日観光ツアーに参加したのだ。
 左上から時計回りに、広場からのスフォルツェスコ城、ドゥオモ(ミラノ大聖堂)、スカラ座、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世(イタリア初代国王)のガレリア だ。「最後の晩餐」を見ることができなかったのは残念だったが、主要な名所は廻れた。
 日本からペットボトルのお茶をかなり持っていったのが良かった。割と暑かったのだが、コンビニはもちろん、自動販売機も街中にはなく、のどが渇いて仕方なかったのを覚えている。
 妻からのリクエストでジノリを買おうと思っていたのだが、市内に店がなく(この日は休日で店は閉まっており、どちらにしても買えなかったのだが)、空港にも無くて結局買えなかった。

2007年10月13日土曜日

京都 清水寺

 今年の夏、京都は非常に暑かった。8月15日に家族と京都に行き、はやし屋でお茶した後、清水寺は久しぶりだったのだが、あまりに暑くて(38℃位あった)すぐに帰ってきてしまった。そのため、写真が殆ど撮れていない。一応、舞台から撮った写真を貼っておくが、いやこれだと、どこだか分からないな……

2007年10月8日月曜日

ランちゃんとばばネコちゃん



 





 
 お盆に帰省した時、妻の実家でランちゃんとばばネコちゃんの写真を撮ったので載せておこう。ばばネコちゃんは近所の馬場さん家のねこなのだ。 (左がばばネコちゃんで、右がランちゃん)
 ちなみに、ばばネコちゃんはまだ子猫で、ランちゃんはおばあさんネコだ。ランちゃんは、シニア用のご飯を食べていてとても元気だ。
 尚、犬のメグは、あまりの暑さにグッタリしていたので撮らなかった。(37℃位あった、非常に暑かった。)
 今度、正月に帰省したときに最新の写真を撮るのが楽しみだ。

2007年10月7日日曜日

イヤープレート

 今日は妻と新宿高島屋に出かけた。妻の誕生日のお祝いを買うためだが、今年は息子が中学に入学したこともあり、ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレート2007にしたのだ。我が家では、記念の年にイヤープレートを買っている。結婚した年とか、息子が生まれた年など。このイヤープレートは今年が100枚目らしい。随分歴史があるものだ。デンマークのコペンハーゲンの名所ニューハウンをモデルにした、なかなか趣のあるもので、すっかり気に入ったのだ。

2007年10月6日土曜日

ニューアカデミズムのこと

 1980年代は、ニューアカデミズム(以下、ニューアカ)の全盛期だった。最近、某掲示板に投稿したのだが、その際ニューアカのことに言及した。懐かしくなって以下少し書いてみる。
 ニュ-アカといえばまず浅田彰だろう。『構造と力』は大学の生協に積んであってかなり売れていた。構造主義/ポスト構造主義を解説したこの本は難解であったが、10万部を超すベストセラーとなった。彼は洛星の先輩だが、昔同窓会「東京の集い」で一度出席していたのを見たことがある。立食パーティーで同期と喋っていたのだが、小柄ながら存在感がありすぐ分かったのだ。
 当時「スキゾ」「パラノ」は流行語になったのを思い出す。最近、著作を出しているのだろうか?雑誌の編集等で活動しているような気がする。
 その他ニューアカで印象に残っているのが岩井克人だ。『ヴェニスの商人の資本論』 は非常に面白かった。この本でシェイクスピアを読み直した人も多かったのではないか。蔵書を確認したら、『貨幣論』、『資本主義を語る』、『二十一世紀の資本主義論』があった。これからも活躍して欲しい学者の一人だ。

2007年9月30日日曜日

高橋秀樹/長男について

 先日、たまたま某雑誌を立ち読みしていたら、高橋秀樹(『中学受験で子供と遊ぼう』の著者)の長男が現役で東大文Ⅰに入ったことが載っていた。
 この長男は武蔵出身で、前述の本は親と長男の受験体験を書いたものだ。

 我が家でも息子の受験の時は参考になるかと思って購入した。今は文庫(日経ビジネス人文庫)にもなっている結構売れたであろうこの本は、しかし、はっきり言ってあまり参考にはならなかった。
 「こんなに算数ができないんじゃねえ」というのが第一感だった。この本には、本番では算数は2問(4問中)しかできなかった、と正直に書いてある。しかしまあ、2問でよく通ったなあというのが一般的な感想だろう。長男の頑張りと、父親は時間の融通が利くらしくこんなに受験に関われるのか?と思うほど熱心なことは印象に残っているが。
 大学入試までに、数学はどうだったのだろう。英、国、地歴で稼いだのだろうか?

 最近、武蔵の人気は急上昇しているが、この本が影響しているのは間違いないだろう。(ついでに言うと、Wアカの人気ぶりもそうだ。)それはそれで喜ばしいことだ。個人的には武蔵の入試問題、特に算数、には好感を持っていたのだ。

系図のこと

 今日『日本の有名一族(近代エスタブリッシュメントの系図集)』(小谷野敦 幻冬舎新書)を買った。妻も系図好きで、期待していたのだが、読んでみると系図に対するコメントに小谷野らしい毒舌が感じられず多少ガッカリした。
 まあ、色々気をつかわざるを得ないところもあるのかも知れない。

 今日は一日雨で、気温が大分低い。このまま涼しくなってくれれば良いのだが…

2007年9月29日土曜日

映画「ブレードランナー」

 最近は殆ど映画をみなくなったが、昔は相当な数の映画を観ていた。
そして、その年に観た映画のベストテンなどを書いていたのだが、その中でNo.1が何かといえば、これは「ブレードランナー」(1982年/1992年)を挙げたい。
 今は絶版になった『映画をめぐる冒険』(村上春樹・川本三郎)でもとりあげられていて、「ディーバ」等と共に称賛されていた記憶がある。

 昨年読んだ『「ブレードランナー」論序説』(加藤幹郎)という評論があるが、これは非常に印象に残る名著だ。魅力のある映画論が書かれることからも、この映画が優れていることが分かると思う。

 今住んでいる近辺には高層マンションが次々と建設されている。雨がかなり降っていると、まあちょっと雰囲気が似ているような……とは言えないか。今日は雨で視界が悪く、妻と等々力の紀ノ国屋の朝市に行った帰りに、ふとそんなことを考えたのだ。

2007年9月24日月曜日

阪神タイガース

 前回に引き続き阪神タイガースのことを書く。
 今日阪神は負けた。これで5連敗だ。もう優勝は無理だろう。しかし、このファンの期待を裏切ってきたのがまさしく「阪神タイガース」であり、井上章一のいう「関西の象徴」に通じるものがあるのだろう。
 ところで、これを書くにあたって『「あと一球っ!」の精神史 阪神ファンとして生きる意味 』(井上章一)を探したらどうしても見つからない。確か蔵書にあったはずだが…おかしいな。
 この本は今は絶版となっているのだ。引越しの時に紛れたのかもしれない。惜しいことをした……

経験者のアドバイス

 前にも書いたが息子は今中1だ。入試は2月だったが、もう随分前のことのように感じる。
 最近、息子が通っていた塾の掲示板に書き込むことが多い。昔は全く興味がなかったのだが、経験者として、間違ったコメントを見ると、的確なアドバイスをするのが務めだと思うようになったからだ。
 もともと算数は、結構マニアといっても良いくらい詳しいのだが、それ以外の科目もまあ知っている方だと思う。入試が終了すると、渦中にいた時は見えなかったことが色々見えてくる。これからも、悩んでいる人(投稿してくる人は皆真剣だ)にできるだけのアドバイスをしていこうと思う。

2007年9月22日土曜日

阪神タイガースと甲子園球場

 今年は阪神タイガースが好調だ。まあ結果はどうなるか分からないが優勝の可能性があることは確かだ。
 最近はタイガースファンなのだが、昔は中日ドラゴンズファンだった。小学校の時、新聞(朝日)のスポーツ欄の試合結果を一年間全試合切り抜いたこともあった。先発ピッチャーのローテーションとか打順の組み換えなどの分析に熱中した。またスコアブックを買ってきて、休日、デーゲームをラジオで聞いて書いていたことを思い出す。

 スコアブックといえば、甲子園球場に高校野球を観に行ったとき(小学校のときは何回か行った。父と、あるいは友人と)外野席で書いていたら、小学生らしき子が「それどこで売っているの?」と聞いてきたことがあった。これはスポーツ用品店で買ったのだが、「文房具屋で売ってる」と間違えたことを言ってしまった。すぐ気づいたのだが、その子が見つからず訂正できなかった……

 また、高校野球の地区大会は新聞(朝日)に結果が載っていて、北海道大会(沖縄と並んで最も早く始まる)の試合を取っておいて、トーナメント表を再現するのも面白かった。例えば24チームなら、1回戦が8試合あり2回戦から登場するラッキーなチームは8校とか、組み合わせの仕組みがわかるようになる。今でも覚えているのは北北海道の北見地区の高校名で、まあ甲子園までは行けずに途中で負けてしまうが、親近感があるのだ。

 今度甲子園球場にまた行きたいと思うが、いつになるだろうか。昔外野席は子供は無料(今は500円)だったので気楽にいけた。一度アルプス席(有料だが安かった)で高校野球を友達と観ていた時、確か福井商業だと思うが、大差をつけられ敗色(だったと思う)濃厚な終盤、退屈して「雲は近くにあるようで実際は結構遠くにあって、あの雲なら大阪のあの辺か」等と話していたら、応援席の高校生(チアガールもいた)とその話で少し盛り上がったことを思い出す。

2007年9月16日日曜日

本屋のこと

 今日は暑い日だった。日差しは大分ましになったがまだまだ残暑が厳しいらしい。
 午前中から妻と新宿高島屋に出かけたのだが、妻が買い物をしている間、いつものように紀伊國屋書店で時間をつぶしていた。文庫、新書のコーナーはいつ行っても充実していて飽きることがない。
 本屋はやはりできるだけ大きなほうが良いと思うが、よく行く本屋は
1.丸の内オアゾの丸善、2.八重洲ブックセンター、3.神田の三省堂、そして4.新宿紀伊國屋、の順だろうか。
 この内、最も気に入っているのは八重洲ブックセンターなのだが、東京駅から少し歩くこともあり最近は丸善の方が多い。丸善は何といっても駅から近いのがよい。照明が少し暗いのが気になっていたが、この頃は慣れてきたのだろうか、それほど気にならないようだ。
 ところで、目黒駅ビル内にある有隣堂は、品揃えをもう少し充実させてもらいたい。会社の帰り道なので時々寄るのだが、場所柄女性に配慮しているのを差し引いても、不満の残ることが多いのだ。
 
 

2007年9月15日土曜日

算数の勉強について

 息子は今中学1年だ。入試が終わって半年なのだが、最近某掲示板に算数の勉強法について投稿した。
算数については結構詳しいつもりなのだが、ここで関わるようになったきっかけ等を書いてみたい。
 
 息子が4年の春に以下の2冊の本と出会ったのが始まりだ。
 1.「子供に教えたくなる算数」栗田哲也著 講談社現代新書
 2.「親と子の算数アドベンチャー」同上  東京出版
 1を読んで著者に興味を持ち、2を買った。2は、算数の参考書としては最も優れたものの一つだ。続いて著者が投稿している「中学への算数」(以下、中数)を購読。面白かったのでバックナンバーを買い、結局4年の3月号から3年間購読した。「わくわく算数」も3年間分買った。

 おかげで算数にはかなり詳しくなった。塾のテキスト、テストはもちろんのこと、3年間毎月中数を読み、かなりの月の「学力コンテスト」を解いていたのだからまあ当然か。
 息子は6年から中数を解きだしたが、合格に大きく貢献したのは間違いない。添削された「学力コンテスト」をお守りとして持っていったが、ご利益があったのだろう、5戦全勝だった。

 ところで中数は先生達の購入率も割と高いのではないか。普段中学・高校の数学を教えており、先生達は中学入試については、高校、大学の入試程は詳しくないのでは。
 最新の入試傾向を知るには市販されている雑誌では一番良いし、読み物もなかなか面白いものが多い。
 先生達も、入試問題に斬新で切れ味の鋭い新作を作りたいと思っているだろうが、実際は大変だろう。
 中数の「学力コンテスト」は新作問題だが、ここからの類題が入試に出ているのはその表れだろうか。

2007年9月1日土曜日

愛読書

 『日本文学史早わかり』丸谷才一著(講談社文芸文庫)を買った。この本は昔からの愛読書で、講談社文庫(現在絶版)を持っているのだが、大分傷んできたので買いなおしたのだ。
 1989年にイギリスに留学した時にも持っていった。この時はその他に『別冊文芸読本 百人一首』丸谷才一編集(河出書房新社)、『塚田流エッセンス上・下』近代将棋付録、などを持参した。ロンドンで解く塚田九段の詰将棋は今でも印象に残っている。
 丸谷才一氏の著作はかなり持っているのだが、これも最近『若い読者のための短編小説案内』村上春樹著(文春文庫)を読んだ時、紹介されている『樹影譚』(文春文庫)が蔵書にあるはずだと探したのだが見つからず買いなおした。(たしか持っていたはずなのだが…記憶違いか?)田園調布の駅ビルにある本屋で、英国式リフレの後購入したのだが、最初見つからずあきらめかけたところ「文春文庫秋の100冊フェア」の中に入っていた。

2007年8月26日日曜日

夏の読書

 8月も終わりになってきたが、この夏に読んだ本で印象に残ったのが福岡伸一氏の著作だ。読んだ順に挙げると『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『もう牛を食べても安心か』(文春新書)、『プリオン説はほんとうか?』(ブルーバックス)。文章が非常に上手く、これは才能だとしか思えない。
 『プリオン説はほんとうか?』の中で、著者は「ノーベル賞評価への再審請求ととれるかもしれない」と述べているのだが、プリオン説への反論に非常に説得力があり今後どうなっていくか興味深いところだ。
 その他の良かった本として『「奥の細道」を読む』(長谷川櫂著 ちくま新書)がある。松尾芭蕉の「かるみ」という境地を論じたものでなかなか面白かった。

『「丸山眞男」をひっぱたきたい』について

 お盆に妻の実家で「週刊朝日」のバックナンバーを読む機会があった。その中の書評に「論座」での論争が載っており、家に帰ってから調べてみた。論争のきっかけとなったのは「論座2007年1月号」に載った『「丸山眞男」をひっぱたきたい』(赤木智弘)だ。これが著者のブログにあったので読んでみたのだが、「先の展望がない31歳フリーター」が社会の流動化の一手段としての「戦争」を希望するというなかなか刺激的なものだった。「論座」4月号で佐高信、福島みずほ氏ら7名の論者が批判したのだが、それに対して「論座」6月号で著者が反論している。(続『「丸山眞男」をひっぱたきたい』)
 論争がこの後どう展開するか興味のあるところだが、今はパラサイトしているフリーターがこのまま年をとっていくと社会が不安定化するのは避けられないだろう。

2007年7月21日土曜日

夏のブックパーティー

 夏になると、出版社各社が「夏の100冊」などといった文庫フェアを行う。最近は新潮文庫、角川文庫、集英社文庫の3社が行ってるが、少し前はハヤカワ文庫が「夏のブックパーティー」を行っていた。これが好きで小冊子を集めていたのだが、最も印象に残っているのが1995年の解説目録に載った「十代の頃の夏」(夏目房之介)だ。

 この「夏のブックパーティー」も2002年からは「秋のHOT HIT100」に変わってしまった。やはり文庫フェアは夏でないと気分が出ないような気がするのだが、そう感じるのは私だけだろうか?

 さて今年は、角川文庫の『数学物語』(矢野健太郎)・『知っておきたい日本の神様』(武光誠)、新潮文庫の『車輪の下』(ヘルマン・ヘッセ)・『金閣寺』(三島由紀夫)・『ゲーテ格言集』(ゲーテ)・『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)を買った。まあブックカバー欲しさということもあってだが。

2007年7月15日日曜日

予備校による塾の買収

 「四谷大塚」といえば老舗の中学受験塾だが、大手予備校「東進ハイスクール」を展開するナガセによって2006年10月に買収された。小学校の時京都の塾に行っていたのだが、その頃から四谷大塚は有名だった。そういえば昔は結構知られていた桐杏学園も学研に買収されたとのこと。教育産業の分野でのM&Aが最近盛んだ。

 懐かしくなって少し調べたのだが、四谷大塚の公開模試「合不合判定テスト」はサピックスが参加するためか、今は難関中学の合格者が多い。今後はどうなるだろうか。

 例えば、最近のデータで312名が進学した某中学では、①四谷大塚公開模試受験者が180名進学、②日能研85名進学、③首都圏統一模試受験者が68名合格となっている。受験生はこの3つの公開模試のどれかを受けていると考えてよいだろう。

 日能研生で①や③を受けているのもいるだろうし、③は進学者ではないので、合計は333名と21名多くなっている。尚、①の中でサピックスが100名位いるので塾別ではトップだ。
 ③を受けている代表的な塾は市進学院で合格者は16名。その他で52名もいるのだがこれは①、②とのダブリがいるためだろうか。よく分からん。

 もう何年かすると、この状況もかなり変化すると予想する。日能研、サピックスもどこかに買収されるかもしれない……

2007年7月14日土曜日

『少子社会日本』

 最近読んだ本で面白かったのが『少子社会日本』(山田昌弘 岩波新書)だ。

 山田昌弘氏についての「現実から逃げ「夢」にすがるという若者像について、現代の若者の実態・彼らの直面している状況について理解があまりに浅いものではないかという批判もある。」という意見(本田由紀氏による「希望格差社会」書評)はちょっと違うだろうと言いたい。山田氏の明快で論理的な主張に共感するところが多い。

 蔵書を確認すると、あと4冊あった。『結婚の社会学』、『パラサイト・シングルの時代』、『希望格差社会』、『新平等社会』。どれも興味深く読んだ。

 あと教育社会学関係で興味がある著者は苅谷剛彦氏と竹内洋氏だ。2人とも教育社会学者だが昔から愛読している。

2007年7月2日月曜日

小谷野敦氏について

 前回に続き、小谷野敦氏について記す。

 彼は、私とほぼ同世代であり、デビュー時から割と注目していた。まあ性格に色々問題がありそうで、近くにいると結構(いやかなりか)嫌なタイプかもしれないが、著作を読む分にはなかなか面白く愛読している。

 さて、彼は埼玉の公立中学から海城高校、1浪後東大に入っている。高校時代は嫌なことが多かったらしく『中学校のシャルパンティエ』に次のように書いている。「首都圏とはいえ田舎の公立中学と、中高一貫制の東京の私立ではレベルも違い、(嫌なことの多い)現実から逃避するように小説ばかり読んでいた私の成績はまんなかより下をうろうろしていた。……父は「いい学校の生徒は性格悪いからな」とぽつりと言った。」

 当時の海城高校の東大合格者は「5,6人だった」(『すばらしき愚民社会』単行本)そうだから、浪人中にかなり頑張ったのだろう。「高校を卒業して予備校に通うようになったが、ほんとうに、それは、天国のようだった。」(『中学校のシャルパンティエ』)という文章には実感がこもっている。但し、「まんなかより下をうろうろしていた」というのは大げさで、国語、英語はかなりできたのだと感じる。

 私は高校時代別に学校が嫌だったわけではないが、予備校でかなり頑張って大学に入ったのは同じで、まあこういった所に共感してしまうのだ。

2007年6月30日土曜日

小谷野敦氏の再婚

 今週の週刊新潮に小谷野敦氏の結婚のことが載っている。妻に教えてもらって買ったのだが、なんとお相手は21歳年下の東大大学院生(柴田葵さん)である。まあ今度は長続きすればよいのだが…。愛読者の一人としてうまくいくよう祈念しましょう。

 ところで、これまでに小谷野氏の著作はかなり読んできた。家の蔵書を調べたら15冊あった。せっかくなので以下に記してみる。(大体買った順)

 『夏目漱石を江戸から読む』、『男であることの困難』、『〈男の恋〉の文学史』、『もてない男』、『バカのための読書術』、『軟弱者の言い分』、『片思いの発見』、『聖母のいない国』、『中庸、ときどきラディカル』、『中学校のシャルパンティエ』、『恋愛の超克』、『評論家入門』、『俺も女を泣かせてみたい』、『帰ってきたもてない男』、『すばらしき愚民社会』
 
 こうしてみると随分読んでいる。『八犬伝綺想』は図書館で借りて読んだので計16冊だ。
 今回の記事を読んですぐ思い出したのが、小谷野氏の「7ヶ条の求婚条件」だ。(『帰ってきたもてない男』)相手はまだ大学院生だが、卒業するとほぼ条件に合う。また、「誰よりも女学者幻想にはまっているのは私です。」(『俺も女を泣かせてみたい』)とも書いていた。まあ理想の相手と会えて良かった…のではないでしょうか。
 

ランちゃんとメグ


妻の実家の犬のメグと猫のランちゃんです。写真を整理したら出てきたので貼っておこう。この写真は一昨年の正月にとったもので、今年の夏に帰ったときに最新の写真にアップしたいです。




2007年6月24日日曜日

バスカヴィル家の犬など

 今日は昼前から妻と目黒駅のアトレに行った。足裏マッサージの店に入ったのだが(今回初)、担当が若い男で、これまで行っていた店のように気持ちよくてつい眠る…という雰囲気ではなく失敗だった。

 帰ってから『バスカヴィル家の犬』を『シャーロック・ホームズ学への招待』(平賀三郎)を参照しながら読む。久しぶりに読んだが、結構筋を忘れているところもあって面白かった。
 

2007年6月23日土曜日

グレアム・グリーン

 朝、妻と等々力紀ノ国屋の朝市に行った。朝市はいつも混んでいるのだが今日はそれ程でもないように感じた。昼からグレアム・グリーンの『ヒューマン・ファクター』を久しぶりに読んだ。個人的には、これがスパイ小説のNo.1だ。

 スパイ小説で3冊挙げろといわれたら、あと2冊はジョン・ル・カレの『スクールボーイ閣下』と『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を入れたい。『スクールボーイ閣下』は村上春樹が昔「ハッピーエンド通信」で激賞していたのを思い出す。

 まあそれはよいとして、グレアム・グリーンであと好きなのは『事件の核心』だ。少し長いが印象に残った所を以下に記す。

 黒人の少年がジンを持ってくると、ウィルソンはできるだけゆっくりと飲んだ。というのは、暑くてむさくるしい部屋に帰れば、小説でも読むしかなかったからだ。それとも、詩でも読むか。ウィルソンは詩が好きだが、ただし薬のようにこっそりのみくだすのだ。どこへ行くときも『ゴールデン・トレジャリー詞華集』を携えていて、夜になってから少しずつ服用する… 一つまみのロングフェロー、一つまみのマコウリー、一つまみのマンガン。「語り続けてくれ、天才を浪費し、友人に裏切られ、恋に偽られた物語を…」。彼の趣味はロマンチックだった。

 昔イギリスに留学していたとき『ゴールデン・トレジャリー詞華集』を探したが見つからなかったことを思い出す。

2007年6月22日金曜日

今日は夏至

今日は夏至だ。陽が陰に変わる日なのだか、冬至のようなイベントらしきものはない。最近はシャーロック・ホームズを読み直している。息子に集英社文庫の『傑作選』を勧めたのだが、反応は今ひとつだ。将来、シャロッキアンになって……というのは親の願望に過ぎないようだ。やれやれ…まあどうでもよいのだが。

2007年6月17日日曜日

港の見える丘公園

 今日は家族で港の見える公園に行った。東横線で元町中華街まで行きそこから歩いたのだが、いきなりかなり長い階段(しかも勾配が半端じゃなくきつい)があり疲れてしまった。あんな階段があるんじゃだれも元町中華街からは行かないだろう。

 眺めに期待していたのだが、それほどでもなかった。まあ、息子が将来デートすることを考えると練習にはなったか。公園内のレストランで食べたカレーはまあまあおいしかった。

追記:最近読んだ本。『自立日記』『消費セラピー』『ほとばしる副作用』(辛酸なめ子)『生きる意味』(上田紀行)

周期表

水兵リーベ僕の船。名もあるシップスクラークか。
息子(中1)の化学の授業に出てきたので、つい書いてみたのだ。

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