2011年7月3日日曜日

7月の読書 

 最近読んだ本だ。

1.『歎異抄』(阿満利麿 ちくま学芸文庫)
2.『大学の下流化』(竹内洋 NTT出版)
3.『生物学的文明論』(本川達雄 新潮新書)

 1は著者による詳しい解説があり、なかなか清新な解釈が味わえる。2は、この著者の本はつい買ってしまうのだが、このブログにも書いた昨年1月日経新聞連載の「日本型大衆社会の誕生」と併せて読むと、教養主義にかわって大衆主義が世を覆っているという著者の主張が納得できる。また、書評も面白いのだが、井上章一氏の史学を評する「いけず」史眼というのは初めて聞いた。そうか、関西ではこう言われているのか……。

 3は今日読んだのだが、サンゴ礁やナマコなどの生態の話が非常に面白い。同じ著者の『ゾウの時間ネズミの時間』はかなり前に読んだのだが、引っ張り出してこちらも久しぶりに読んだ。両書とも、最後に著者作詞作曲の歌が載っていることろは、さすが「歌う生物学者」というところで楽しめる。

 

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