2007年8月26日日曜日

夏の読書

 8月も終わりになってきたが、この夏に読んだ本で印象に残ったのが福岡伸一氏の著作だ。読んだ順に挙げると『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『もう牛を食べても安心か』(文春新書)、『プリオン説はほんとうか?』(ブルーバックス)。文章が非常に上手く、これは才能だとしか思えない。
 『プリオン説はほんとうか?』の中で、著者は「ノーベル賞評価への再審請求ととれるかもしれない」と述べているのだが、プリオン説への反論に非常に説得力があり今後どうなっていくか興味深いところだ。
 その他の良かった本として『「奥の細道」を読む』(長谷川櫂著 ちくま新書)がある。松尾芭蕉の「かるみ」という境地を論じたものでなかなか面白かった。

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