最近読んだ本について書こう。
1.『スプートニクの恋人』(村上春樹 講談社文庫)
スウェーデン出張の、行きの飛行機の中で読んだ。まあまあ面白かったが、主人公-小学校の教師-があまり上手くかけていない気はした。最後の方の、スーパーの警備員とのやりとりにR・チャンドラーを髣髴させる所があり、そこは印象に残っているのだが。
2.『アフターダーク』(村上春樹 講談社文庫)
これはスウェーデンからの帰りに読んだ。三人称に「私たち」という一人称複数が加わる、いささか実験的な小説だ。印象に残ったのは、小さなバー(ジェイズ・バーを微かだが想起させる)でのシーンで、ベン・ウェブスターやデューク・エリントンの音楽(CDではなくレコードだ)が流れる店と、初老のバーテンダーの描写はさすがに上手い。
その他、これから読もうと思っているのが橘木俊詔氏の著書で、
『東京大学 エリート養成機関の盛衰』(岩波書店)他だ。
また、井上章一氏が日経新聞書評で推薦していた、
『日本ひらがな仏教史』(大角修 角川書店)も面白そうなのだ。
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