最近読んだ本だ。
1.『江戸図屏風の謎を解く』(黒田日出男 角川選書)
2.『モーツァルトを「造った」男』(小宮正安 講談社現代新書)
1は井上章一が日経書評で2010年のベスト3に挙げていたもの、2は最新の日経書評にあったものだ。
共に読み応えがあったが、1は「江戸天下祭図屏風」を誰が、何のために作らせたのかという推理が非常に面白い。建築史や美術史の研究者が思いつかなかったアプローチが刺激的だ。
2はケッヘル(モーツァルトの作品目録を作成したことで知られる)という19世紀のディレッタントに光を当てた本だが、こうした趣味人と当時のウィーンやハプスブルク家の関わりが、興味深く楽しめた。
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