小谷野敦著『退屈論』が河出文庫になっていたので買ってきた。この本は、単行本(弘文堂)の時に何度か立ち読みはしたのだが、それほど面白いとは思わず買わなかったのだ。
文庫になったのでつい読む気になったのだが、やはりそれほど感心しなかった。最後に著者は「せっかく提出した「退屈」という問題に対して、さほど斬新な解決策を提示しないことに失望する読者もいるかもしれない。」と述べているが、まさしくその通りだ。
唯一の収穫といえば、エピローグで言及されている、『法隆寺への精神史』(井上章一)を前から読もうと思って忘れていたのを、思い出したことだ。今度は是非読んでみよう。
また、今日は家族で自由ヶ丘に行ったのだが、喫茶店「モンブラン」でお茶をした。ここは初めて入ったのだが、創業70年の老舗で、日本のモンブラン発祥?の店らしい。
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