2007年10月6日土曜日

ニューアカデミズムのこと

 1980年代は、ニューアカデミズム(以下、ニューアカ)の全盛期だった。最近、某掲示板に投稿したのだが、その際ニューアカのことに言及した。懐かしくなって以下少し書いてみる。
 ニュ-アカといえばまず浅田彰だろう。『構造と力』は大学の生協に積んであってかなり売れていた。構造主義/ポスト構造主義を解説したこの本は難解であったが、10万部を超すベストセラーとなった。彼は洛星の先輩だが、昔同窓会「東京の集い」で一度出席していたのを見たことがある。立食パーティーで同期と喋っていたのだが、小柄ながら存在感がありすぐ分かったのだ。
 当時「スキゾ」「パラノ」は流行語になったのを思い出す。最近、著作を出しているのだろうか?雑誌の編集等で活動しているような気がする。
 その他ニューアカで印象に残っているのが岩井克人だ。『ヴェニスの商人の資本論』 は非常に面白かった。この本でシェイクスピアを読み直した人も多かったのではないか。蔵書を確認したら、『貨幣論』、『資本主義を語る』、『二十一世紀の資本主義論』があった。これからも活躍して欲しい学者の一人だ。

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