2008年10月19日日曜日

『できそこないの男たち』福岡伸一

 この本は発売日に買った。SRY遺伝子については、かすかに記憶があったのだが、研究者達の激しいレースはとても面白かった。

 それにしても、福岡氏の文章力はたいしたものだ。こんなに分かりやすく書ける技術者は、他にはいないだろう。

 また、Y染色体の旅路の話も興味深かった。人類の祖先は、十数万年前にアフリカで誕生したのだが、そこからどのように世界に広がって行ったかというのは初めて知った。
 日本人はD2型が最も多いとのことだが、自分が何型か簡単に分かるようになって欲しいものだ。

 この著者には今後も期待したい。才能を生かした著書をこれからも出してくれるでしょう。

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