2008年12月14日日曜日

村上春樹『意味がなければスイングはない』

 先週、村上春樹『意味がなければスイングはない』(文春文庫)を買った。相変わらず村上氏の本は文庫でしか買わないなあ。

 とても面白かったのだが、特にブルース・スプリングティーンとゼルキン&ルービンシュテインが印象に残った。こういう音楽観や世界観を語れるのは、村上氏しかいないだろう、と思ってしまう文章もさすがだ。

 ところで、村上氏は父親との関係があまりよくない(最近はどうかわからないが)ということだが、父親は甲陽学院の国語の先生だったというのを最近知った。(京都大学文学部卒)。母親も国語の教師だったし、文学好きな環境-しかし父親への反抗からか日本文学は避けた-で育ったのだろう。

 そういえば、「ガイジンによる、ガイジンのための、ムラカミハルキ」(LAタイムマガジン)という村上春樹へのインタビューの翻訳版(1992年5月)を持っているのだが、そこでも両親との微妙な関係を語っている。この翻訳版は結構希少価値があるのでは…と思っているのだ。

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