2010年1月1日金曜日

年末の読書-マイケル・イネスなど

 新年明けましておめでとうございます。 

 この年末は『ある詩人への挽歌』(マイケル・イネス)を読んだ。この本-現代教養文庫-は大分前に買ったのだが、読んでいなかったのだ。

 『探偵たちよ スパイたちよ』(丸谷才一編)を久しぶりに読んだのだが、その中にイネスについて書かれていたので、思い出したのだ。

 舞台はスコットランドの田舎にある城だが、雪深いクリスマスの、荒涼とした風景が目に浮かぶ描写は見事なものだ。こうした重厚なミステリは、まとまった休みでないと手に取る気にはなれない。

 まあこうした本はなかなか売れないだろう。現代教養文庫も今は無い。ハヤカワ文庫には是非頑張ってほしい、そしてイネスの本も出して欲しいと思っているのだが。

 

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