2011年2月19日土曜日

『夜露死苦現代詩』(都築響一 新潮社)

 この週末読んだ本だ。

 村上春樹『雑文集』に紹介されていて興味を持ったのだ。また『ヤンキー文化論序説』や『地球のはぐれ方』で著者を知っていたこともある。

 読んでみて、なるほど村上春樹が著者を「サブカルの山頭火」と評したのも分かる気がした。面白さを説明する言葉は的確で説得力がある。異才の持ち主だと思う。

 ここで取り上げられている様々な現代詩、というか詩的言語-寝たきり老人の独語、暴走族の特攻服の刺繍など-がマイナーな場所で名も知れず生きている様には、何ともいえない感慨を覚えるのではないか。

 

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