2008年4月19日土曜日

『社会学の名著30』 竹内洋

 今日八重洲BCで買ったのが、『社会学の名著30』(竹内洋 ちくま新書)だ。
 竹内氏の本は、(新書や文庫だと)出るとつい買ってしまう。
 
 この本に、ピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』が紹介されている。前にも書いたが、是非読みたい本の一つだ。フランスと日本では相違点もあるだろうが、ハビトゥス(身体化された文化)など非常に示唆に富む概念を提示している。

 富めるものがますます富むプロセスは、家庭によって相続された文化資本が教育達成に有利なコードとなることによって生じる。文化や教養という無償の行為が、実は、物質的・象徴的利益の最大化に向けての実践であり、階層化や選別に関与しているという文化の政治経済学を明らかにした(P131-132)のは大きな功績だと思う。 

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