2009年9月23日水曜日

村上春樹 雑感その1

 最も好きな作家の一人に村上春樹がいる。今回からしばらく、村上春樹について書くことにする。

 村上春樹は京都の伏見生まれで、小学校入学前に西宮市に移っている。これは、父親が甲陽学院の国語の教師として赴任したためだ。

 甲陽学院といえば、兵庫では灘と並ぶ進学校だ。灘より堅めの校風だと思うが、「教育者の家庭で育ったから、わりと厳しく育てられた。」とのことだ。

 国文学専攻らしい父親への反発からか、外国文学へ傾倒していったらしいが、個人的には「本はつけで買えた」という環境をうらやましく思ったものだ。「中学1年の時、『赤と黒』に感動しました。少年向きの本は一切読まず……早熟だったんだ。」というインタビューがあったが、読書量は半端ではなかったろう。

 1浪後、早稲田文学部に入学するわけだが、早稲田を選んだのは親元を離れたかったからだろうか?まあ、地元にいたままでは、作家村上春樹が誕生したかどうかは分からない。いやどこにいても作家or翻訳者になった可能性はあるような気はするが。

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